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高AKIリスク者、尿中/血漿中NGALで特定可能

2020年8月3日  専門誌ピックアップ

尿中または血漿中好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)濃度の急性腎障害(AKI)リスク予測能を系統的レビューとメタ解析で検討。心臓手術、集中治療または救急治療を受けた成人患者で急性腎障害(AKI)、重度AKIおよび透析を要するAKI(AKI-D)の発生状況を調査した観察試験52件(対象計1万3040例)を解析対象とした。 その結果、尿中NGAL濃度によるROC曲線下面積(AUC)は、重度AKIで0.75(95%CI 0.73-0.76)、AKI-Dで0.80(同0.79-0.81)だった。血漿中NGAL濃度によるAUCは、重度AKIで0.80(同0.79-0.81)、AKI-Dで0.86(同0.84-0.86)だった。尿中NGALの95%特異度でのカットオフ濃度は580ng/mL超で重症AKIに対して感度27%、589ng/mL超でAKI-Dに対して感度24%だった。血漿中NGALでは364ng/mL超で感度44%、546ng/mL超で感度26%だった。 ...