仕事中の運動では認知機能低下は予防できない

1993-97年に40-79歳だった男女8585人を対象に、余暇および仕事中の身体不活動と認知機能の関連性を横断解析と前向き解析で検討（EPIC-Norfolk研究）。2006年と2011年に認知機能検査を実施した。 その結果、仕事中の身体不活動と認知機能検査の成績不良（複合認知スコアの下位10％タイル）の間に逆相関が見られた（前向き解析＝オッズ比0.68、95％CI 0.54-0.86、P＝0.001。横断解析＝同0.65、0.45-0.93、P＝0.02）。肉体労働者は、身体活動量の少ない職業についている人よりも認知機能検査の成績不良リスクが高かった。横断解析でのみ、余暇の身体不活動に認知機能検査の成績不良リスク上昇と関連が見られた。 ...