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婦人科腹腔鏡手術のSSI発生率、皮膚消毒液3種で差なし

2020年8月3日  JAMA Surgery

婦人科系の腹腔鏡下手術を受けた661例を対象に、術前に用いる3種の皮膚消毒剤別の手術部位感染(SSI)率を二重盲検無作為化臨床試験で比較。患者をクロルヘキシジン含有アルコール製剤、ポビドンヨード含有アルコール製剤、ポビドンヨード溶液に1対1対1の割合で無作為に割り付けた。主要評価項目は術後30日時のポート部位感染、副次評価項目は臓器・腔感染、あらゆる種類のSSIとした。 その結果、ポート部位感染率は10.2%、臓器・腔感染率は6.6%、あらゆる種類のSSI発生率は16.3%だった。ポート部位感染のオッズ比は、ポビドンヨード溶液と比較したクロルヘキシジン含有アルコール製剤が1.13(95%CI 0.61-2.08)、ポビドンヨード含有アルコール製剤と比較したクロルヘキシジン含有アルコール製剤が1.34(同0.71-2.52)、ポビドンヨード溶液と比較したポビドンヨード含有アルコール製剤が1.19(同0.62-2.27)だった。 ...