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重症COVID-19若年男性で遺伝子変異を同定

2020年8月1日  Journal of the American Medical Association

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため集中治療室(ICU)に入院した男性患者の兄弟2組4例(平均26歳)を対象に、原発性免疫不全による遺伝子変異の有無を症例集積研究で検討。若年患者のCOVID-19重症化が基礎疾患のない男性に多く見られることから、重症化しやすくなる要因に原発性免疫不全がある可能性が推測されていた。オランダ・ラドバウド大学医療センターのCaspar I. van der MadeらによるJAMA誌2020年7月24日号電子版Preliminary Communicationでの報告。 4例の平均呼吸補助期間は10日、平均ICU入室期間は13日で、1例が死亡した。患者の迅速全エクソーム解析と対照家族の単離から、X染色体上にあるTLR7遺伝子の機能喪失型変異を同定した。 家族1では、母方遺伝の4塩基欠失(c.2129_2132del; p. [Gln710Argfs*18])、家族2ではミスセンス変異(c.2383G>T; p. [Val795Phe])が同定された。患者の初代末梢血単核球で、下流のI型インターフェロンシグナル伝達が転写的にダウンレギュレートさ...