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COVID-19ワクチンmRNA-1273、サルで感染抑制を確認

2020年8月4日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン候補mRNA-1273の有効性を非ヒト霊長類で評価。アカゲザルにmRNA-1273 10μgまたは100μgを投与し、対照のワクチン接種なしと比較した。 その結果、mRNA-1273は、ヒト回復期血清中の抗体値を上回る抗体値を誘導し、生ウイルス50%相互抑制希釈度(ID50)の幾何平均力価は、10μg投与群が501、100μg投与群は3481だった。ワクチン接種によって、1型ヘルパーT細胞(Th1)依存性のCD4 T細胞応答が誘導されたが、Th2またはCD8 T細胞応答の誘導はわずかまたは全く認められなかった。ワクチン群各8例では、各群7例のBAL液中で感染後2日目までにウイルス複製が検出されなかった。感染2日後までに100μg投与群8例の鼻ぬぐい液からウイルス複製は検出されず、いずれのワクチン群でも、肺の炎症、検出可能なウイルスゲノム、抗原がわずかしか検出されなかった。 ...