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社会的距離導入でCOVID-19発症率13%低下

2020年8月5日  British Medical Journal

2020年1月30日から5月30日までに社会的距離保持政策5項目[学校閉鎖、職場閉鎖、公共交通機関閉鎖、大規模集会やイベントの制限、移動の制限(都市封鎖)]のうち1項目以上を導入した149の国と地域を対象に、社会的距離保持と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発症の関連を分割時系列解析で検討した。 欧州疾病対策センター(ECDC)に報告されたCOVID-19新規症例数と英オックスフォード大学の指数(Oxford covid-19 Government Response Tracker)の社会的距離政策に関するデータを用いた。主要評価項目は、社会的距離政策導入前後のCOVID-19の発生率比(IRR)とした(2020年5月30日まで、導入後30日間のいずれか先に発生したデータから推定)。ランダム効果メタ解析を用いて、国ごとのIRRを統合した。 社会的距離政策の導入によって、COVID-19の発症率が全体で平均13%低下した(IRR 0.87、95%CI 0.85-0.89、149カ国)。他の4項目の社会的距離保持政策が実施されていた場合、公共交通機関の閉鎖によってCOVID-1...