局所膵管腺がんのFOLFIRINOX、GAより高い部分奏効率

未治療の局所膵管腺がん患者485例を対象に、一次治療としてのFOLFIRINOX療法（5-FU＋ロイコボリン＋イリノテカン＋オキサリプラチン）とGem＋nab-PTX療法（ゲムシタビン＋nab-パクリタキセル併用：GA）の効果を症例集積研究で比較した。 傾向スコアマッチング後の解析の結果、多くの血清学的および放射線学的奏効評価結果にFOLFIRINOX群とGA群に差はなかったが、RECIST部分奏効達成率はFOLFIRINOX群19％、GA群6％（P＝0.001）、（化学）放射線療法施行率は50％、34％（P＝0.01）、のちの膵切除術施行率は27％、16％（P＝0.01）と、いずれもFOLFIRINOX群の方が高かった。全生存期間は同等だった（ハザード比1.48、95％CI 0.97-2.26、P＝0.07）。 ...