COVID-19の治療と生存率、病院ごとに大きなばらつき　米

米国で、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の治療および転帰の病院間のばらつきを多施設コホート研究で検討。2020年3月4日から4月4日までに65施設で集中治療室（ICU）に入室したCOVID-19成人患者2215例を対象とした。 対象例の平均年齢は60.5歳、64.8％が男性で、78.5％に1つ以上の併存疾患があった。ICU入室28日時、35.4％が死亡しており、37.2％が退院、27.4％が入院中だった。試験追跡期間終了時（中央値16日間）、39.5％が死亡しており、54.3％が退院、6.2％が入院中だった。 死亡と独立の関連を認める因子に、ICU入室時の高齢（40歳未満と比較した80歳以上のオッズ比11.15、95％CI 6.19-20.06）、男性（オッズ比1.50、95％CI 1.19-1.90）、冠動脈疾患（同1.47、1.07-2.02）、担がん（同2.15、1.35-3.43）、低酸素血症（PaO2/FiO2比300mmHgに対する100mmHg未満のオッズ比2.94、95％CI 2.11-4.08）、肝機能障害（SOFA肝機能スコア0点に対する2点のオッズ比...