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低栄養小児の発育不全に腸内細菌が関連

2020年8月7日  New England Journal of Medicine

バングラデシュ・ダッカのスラム地区で、環境性腸管機能障害(EED)を有する低身長幼児80例の血漿検体および十二指腸生検検体を用いて、EEDと小腸微生物叢の構成内容および発育不全との関連を検討した。 幼児から採取した菌株のうち、共通する14の分類群(通常は腸管病原体には分類されない)の絶対量は年齢別身長zスコアと負の相関を示し(r=-0.49、P=0.003)、免疫炎症応答に関与する十二指腸のタンパク質と正の相関を示した。糞便微生物叢のこれら14の分類群の組成は、健常児の組成と有意に異なっていた(PERMANOVAでのP<0.001)。EED患児からの十二指腸培養菌株を定着させたノトバイオートマウスの小腸で疾患が発生した。 ...