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植物性タンパク質の摂取量多いと死亡リスク低下

2020年8月7日  British Medical Journal

タンパク質摂取と死亡リスクの関連を前向きコホート研究32件の系統的レビューと31件のメタ解析で検討した。 3.5-32年の追跡期間で、総タンパク質摂取で全死因死亡リスクが低下した(統合効果量0.94、95%CI 0.89-0.99、I2=58.4%、P<0.001)。植物性タンパク質の摂取で全死因死亡(同0.92、0.87-0.97、I2=57.5%、P=0.003)および心血管死(統合ハザード比0.88、0.80-0.96、I2=63.7%、P=0.001)のリスクが低下したが、がんによる死亡リスクの低下は見られなかった。総タンパク質および動物性タンパク質の摂取に心血管疾患およびがん死亡のリスクとの有意な関連はなかった。用量反応解析で、植物性タンパク質摂取量と全死因死亡率に有意な負の用量反応関係が認められた(非線形モデルでのP=0.05)。1日当たり植物性タンパク質由来のエネルギー量が3%増えると、全死因死亡リスク5%低下した。 ...