膀胱がんのFGFR3変異、過剰発現より抗FGFR3療法が有益の可能性
2020年8月7日
European Urology
化学療法歴のない膀胱がん患者の膀胱全摘除標本1000例を対象に、線維芽細胞増殖因子受容体3(FGFR3)、FGFR3遺伝子変異およびp53の発現状況と予後予測能を検討した。 その結果、腫瘍の11%にFGFR3遺伝子変異、28%にFGFR3過剰発現、69%にp53過剰発現がは69%で発見された。FGFR3変異にpT分類早期、腫瘍悪性度、非上皮内がん、pN0、p53低発現、疾患特異的生存期間(DSS)と有意な関連が見られた。FGFR3過剰発現はpT分類と腫瘍悪性度のみと関連を示し、FGFR3野生型の腫瘍を有する患者のDSSとの関連はなかった。 ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。