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COVID-19回復後も78%に心臓MRI異常所見

2020年8月7日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した患者の心筋障害を前向きコホート試験で検討。2020年4月から6月にかけて、独フランクフルト大学病院COVID-19レジストリからCOVID-19から回復した任意の患者100例を抽出し、心臓MRI(CMR)検査を実施した。 対象患者の53例が男性、年齢中央値は49歳だった。COVID-19診断からCMR検査実施までの期間中央値は71日だった。患者の67%が自宅療養、33%が入院を要した。CMR検査実施時、71%で高感度トロポニンT(hsTnT)が検出可能(3pg/mL以上)で、そのうち5%では著しく上昇(13.9 pg/mL以上)していた。健康対照群や危険因子マッチ対照群と比較すると、回復患者群では、左室駆出率の低下、左室容積の増加、左室重量の増加、Native T1/T2の上昇が認められた。 78%のCMR所見に、心筋Native T1値の上昇(73%)、心筋NativeT2値の上昇(60%)、心筋ガドリニウム遅延造影(32%)、心膜増強(22%)などの異常が認められた。自宅療養患者と入院患者のNative T1マッピングに、わ...