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血漿P-tau217がアルツハイマー病を高精度に識別

2020年8月8日  Journal of the American Medical Association

血漿リン酸化タウ(P-tau)217によるアルツハイマー病(AD)識別能を横断的コホート3件を用いて検討した。 コホート1(ADあり34例、ADなし47例)では、生前の血漿P-tau217は、神経病理学的に定義したADの有無を識別する精度[曲線下面積(AUC)0.89]が血漿P-tau181およびニューロフィラメント軽鎖(NfL、AUC範囲0.50-0.72、P<0.05)より有意に高かった。コホート2(認知障害なし301例、臨床的に診断した軽度認知障害178例、AD型認知症121例、他の神経変性疾患99例)では、血漿P-tau217は、臨床的AD型認知症と他の神経変性疾患を識別する精度(AUC 0.96)が血漿P-tau181、血漿NfL、MRI(AUC範囲0.50-0.81、P<0.001)より有意に高く、脳脊髄液P-tau217、脳脊髄液P-tau181、タウPETと有意差がなかった(AUC範囲0.90-0.99、P>0.15)。コホート3(PSEN1 E280A変異キャリア365例、非変異キャリア257例)では、PSEN1変異キャリアの血漿P-tau217レベルは、非キャリア...