1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. アセトアミノフェンで腹部手術後の低酸素血症減らず

アセトアミノフェンで腹部手術後の低酸素血症減らず

2020年8月8日  Journal of the American Medical Association

腹部手術を施行した患者570例を対象に、アセトアミノフェン(AcA)静注による術後低酸素血症までの時間短縮効果を無作為化プラセボ対照二重盲検試験で検討(FACTOR試験)。手術開始時投与と術後48時間または退院までの6時間ごとにアセトアミノフェン1gまたは生理食塩水(プラセボ)を投与した。 その結果、主要評価項目に規定した1時間当たりの低酸素血症(ヘモグロビン酸素飽和度90%未満)時間中央値は、アセトアミノフェン群で0.7分(四分位範囲0.1-5.1)、プラセボ群で1.1分(同0.1-6.6)となり(P=0.29)、推定差の中央値は1時間当たり-0.04分(95%CI -0.18-0.11)だった。副次評価項目8項目(術後オピオイド量、疼痛、嘔気嘔吐、鎮静度、揮発性麻酔薬の最小肺胞濃度、倦怠感、安静解除時間、呼吸機能)に群間差はなかった。 ...