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COVID-19致命率、国別比較には年齢調整すべき

2020年8月9日  Annals of Internal Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者の年齢分布の偏りが致命率(case-fatality rate)に及ぼす影響を、横断研究で検討。世界9カ国(中国、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、韓国、スペイン、スイス、米国)の年齢別COVID-19症例数および死亡者数の集計データを用いた。2020年4月19日までに報告されたCOVID-19感染者計122万3261例が対象となった。 各国の致命率は、イタリアの9.3%、オランダの7.4%から韓国の1.6%、ドイツの0.7%まで大きなばらつきがあった。年齢で調整すると、致命率の中央値は1.9%となった。95カ国の大規模標本で、COVID-19致命率のばらつきは、国の年齢構成の差のみを基に予測したものよりも13倍大きかった。著者らは、疾患の致死性推定や国別の治療成績比較には、年齢の歪みを排除し、年齢調整した致命率を用いるべきだと結論を示した。 ...