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心原性脳塞栓症の抗凝固療法、開始遅延でも転帰に差なし

2020年8月9日  専門誌ピックアップ

米国の包括的脳卒中センター8施設の脳卒中レジストリに登録された虚血性脳卒中と心房細動での入院患者1289例を対象に、発症後の抗凝固療法薬開始時期と虚血性および出血性転帰の関連を検討した。 その結果、90日時の複合評価項目(脳卒中、一過性脳虚血発作または体塞栓症の再発、症候性脳出血および頭蓋外大出血)発生率は全体で10.1%、抗凝固療法開始が発症後0-3日群10.3%、4-14日群9.7%、14日超群10.2%となり(P=0.933)、開始時期による有意差は見られなかった。調整後モデルでの解析で、4-14日群で0-3日群に比べ症候性脳出血発生率が高く(オッズ比1.49、95%CI 0.50-4.43)、14日超群に比べ虚血性イベント再発率が高かった(同0.76、0.13-1.62、P=0.482)。 ...