1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 春の休校がCOVID-19死亡率抑制に寄与 米研究

春の休校がCOVID-19死亡率抑制に寄与 米研究

2020年8月10日  Journal of the American Medical Association

米国で、学校閉鎖による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染率・死亡率の抑制効果を検討。政策による効果が現れるまでの時間差は分割時系列分析で考慮し、学校閉鎖以外の非医学的介入と要因を負の2項回帰モデルに含めた。学校閉鎖時の居住者10万人当たりのCOVID-19累積発症率を基に、各州を四分位範囲に分けて調査した。 学校閉鎖時のCOVID-19累積発症率は10万人当たり0-14.75と、州によって幅があった。学校閉鎖によって、COVID-19の発症率(1週当たりの調整後相対変化量-62%)と死亡率(同-58%)が有意に低下した。この関連はいずれも、学校閉鎖時のCOVID-19累積発症率が低い州で最も大きかった。この解析で作成したモデルでは、COVID-19累積発症率が最高四分位範囲だった場合と比較して、最低四分位範囲だった場合に学校を閉鎖すると、感染者が26日間で10万人当たり128.7例、死亡者が16日間で10万人当たり1.5例減少した。 ...