頭痛トリガー質問票HTSAQ、簡易版も高い信頼性示す

オーストラリアおよびドイツの横断研究2件に参加した片頭痛患者391例を対象に、頭痛トリガーの感度トリガー回避に関する質問票HTSAQおよびそのドイツ語版（HTSAQ-G）の因子構造を探索的および検証的因子分析で検討し、簡易版を開発した。 その結果、内的トリガーと外的トリガーが識別でき、トリガー対応戦略パターンも異なることが分かった。HTSAQ、HTSAQ-Gおよび開発した簡易版の評価尺度はいずれも高い内的整合性を示し（クロンバックのα係数0.76-0.96）、痛みの受容度と負の相関を示した（r＝－0.10-－0.30、P＝0.006-0.044）。慢性片頭痛患者の方が反復性片頭痛患者よりもトリガーの感度およびトリガー回避が有意に高かった［t（389）＝－9.12、P＜0.001、Cohen’s d＝0.93］。 ...