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妊娠期RSVワクチン接種に児の下気道感染抑制効果見られず

2020年8月16日  New England Journal of Medicine

RSウイルス(RSV)流行シーズン開始時期に予定日を迎える妊娠28-36週の健康な妊婦4636例と出生児4579例を対象に、妊娠中のRSV融合蛋白ナノ粒子ワクチン単回接種の効果および安全性を検討した。 児のper-protocol解析の結果、生後90日時の医学的に重要なRSV関連下気道感染症発症率はワクチン群1.5%、プラセボ群2.4%(ワクチン有効率39.4%、97.52%CI -1.0-63.7、95%CI 5.3-61.2)、重度低酸素血症を伴うRSV関連下気道感染症では0.5%、1.0%(同48.3%、−8.2-75.3)、RSV関連下気道感染症による入院率は2.1%、3.7%だった(同44.4%、19.6-61.5)。妊婦の局所注射部位反応発生率はワクチン群40.7%、プラセボ群9.9%とワクチン群で高かったが、その他の有害事象発生率は同等だった。 ...