長期ビタミンD補給でうつ病予防できず
2020年8月16日 Journal of the American Medical Association
50歳以上の男女1万8353人を対象に、長期にわたるビタミンD3補給が後年のうつ病リスクや気分スコアにもたらす影響を検討（VITAL-DEP試験）。治療期間中央値は5.3年だった。 その結果、1000人年当たりのうつ病または臨床的に意義のある抑うつ症状の発生率は、ビタミンD3群12.9、プラセボ群13.3で有意差は見られず（ハザード比0.97、95％CI 0.87-1.09、P＝0.62）、うつ病発症率および再発率にも有意差はなかった。8項目の患者健康質問票（PHQ-8）で評価した気分スコアの経時的変化量にも有意差はなく、スコアの平均変化量はほとんどゼロだった（気分スコア変化量の平均差0.01、95％CI －0.04-0.05）。 ...