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列車内のCOVID-19感染リスク、隣席で推定感染率3.5%

2020年8月17日  専門誌ピックアップ

中国で、列車内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染リスクを疫学モデル研究で定量化。2019年12月19日から2020年3月6日の間に高速列車に乗車していたCOVID-19発端患者2334例と0-8時間同乗した濃厚接触者7万2093例を対象とした。 その結果、発端患者の横並び(row)3列および縦並び(column)5列の距離内の席に座っていた乗客の平均感染率は0.32%だった。発端患者と横並び列の乗客の平均感染率は1.5%で、他の列の乗客よりも高かった(相対リスク11.2、95%CI 8.6-14.6)。発端患者の隣に座っていた乗客の感染率は3.5%と最も高かった(同18.0、13.9-23.4)。感染率は発端患者から距離が離れると共に低下したが、同乗時間に伴い増加し、1時間当たりのリスク増加度は平均0.15%、隣席の乗客では1.3%だった(P=0.005、0.008)。 ...