1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 体外受精の妊娠継続率、全胚凍結と新鮮胚移植で差なし

体外受精の妊娠継続率、全胚凍結と新鮮胚移植で差なし

2020年8月17日  British Medical Journal

デンマーク、スウェーデンおよびスペインの外来不妊治療クリニックで、体外受精または顕微授精を実施する月経周期が規則的な女性460例を対象に、全胚凍結(freeze-all)戦略と新鮮胚移植戦略の妊娠継続率を無作為化比較試験で比較した。 intention-to-treat解析の結果、妊娠8週以降の胎児心拍検出とした妊娠継続率は全胚凍結群27.8%、新鮮胚移植群29.6%(リスク比0.98、95%CI 0.87-1.10、P=0.76)、生産率は27.4%、28.7%(同0.98、0.87-1.10、P=0.83)となり、いずれでも有意差は見られなかった。ヒト絨毛性ゴナドトロピン陽性率、妊娠喪失率にも有意差はなく、新鮮胚移植群の1例にのみ卵巣過剰刺激症候群による入院が発生した。全胚凍結群で平均出生体重が増加し、新鮮胚移植群で早産リスクが高かった以外に、妊娠関連の産科および新生児合併症リスクに差はなかった。 ...