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COVID-19患者の5割超に味覚・嗅覚障害

2020年8月14日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を早期に診断すべく、発症時の副鼻腔症状発現頻度を後ろ向きに検討。2020年3月5日から同月25日までの間にCOVID-19の診断を受け、イタリア・ミラノの単施設に入院していた患者を対象に、電話によるアンケート調査を実施した。イタリア語版SNOT-22(I-SNOT-22)を用いて、COVID-19診断前の副鼻腔症状を評価した。I-SNOT-22の5項目で味覚または嗅覚障害が記録された場合、それぞれ0-5の尺度で評価した(0:問題なし、5:不良)。 組み入れた204例(男性53.9%、平均年齢52.6歳)のI-SNOT-22合計点数中央値は21だった。I-SNOT-22の結果から、患者の56.9%に味覚または嗅覚障害が見られたことが分かった[55.4%に味覚障害(点数中央値5点)、41.7%に嗅覚障害(同5点)]。40.2%が味覚および嗅覚障害を報告した。 81例(39.7%)が重度の味覚障害、72例(35.3%)が重度の嗅覚障害を報告した。このうち鼻閉塞があったのは、重度味覚障害患者12例(14.8%)と重度嗅覚障害患者12例(16.7%)...