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秋の学校再開、第2波回避には大規模な対策が必要

2020年8月18日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として学校を閉鎖している英国で、2020年9月から学校を再開する場合の最適な再開方法、検査・追跡の効果を個人ベースモデルで予測。学校再開方法2案(全面一斉再開案と生徒半数ずつが隔週登校する時差登校案)を組み合わせた6通りのシナリオと3通りの検査介入シナリオ(検査拡大せず接触者の68%を追跡した場合、第2波回避のため検査対象を拡大し接触者の68%、40%を追跡した場合)を用いてシミュレーションした。 その結果、検査を拡大し(活動性SARS-CoV-2感染中に有症者の59-87%に検査を実施)、効果的な接触者追跡と隔離を実施すれば、流行再来を防ぐことが可能と考えられた。接触者の68%を追跡できると仮定すると、9月に学校を全面再開するには有症者の75%、時差登校案を採用するなら有症者の65%に検査を実施し、陽性者を隔離する必要があると推定した。接触者の40%しか追跡できないと仮定すると、この数字は全面再開案で87%、時差登校案で75%に上昇する。 こうした検査拡大や接触者追跡を実施しなければ、都市封鎖緩和に伴い学校を再開することによって、9月...