1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 多発性硬化症、オファツムマブで有意に再発抑制

多発性硬化症、オファツムマブで有意に再発抑制

2020年8月19日  New England Journal of Medicine

再発性多発性硬化症(RMS)患者を対象に、オファツムマブ皮下投与とピリミジン合成阻害薬teriflunomide経口投与の効果を同一デザインの二重盲検ダブルダミー第III相試験2件で比較した(ASCLEPIOS I試験およびII試験)。患者総数は1882例、追跡期間中央値は1.6年だった。 その結果、I試験の年間再発率はオファツムマブ群0.11、teriflunomide群0.22(差-0.11、95%CI -0.16--0.06、P<0.001)、II試験では0.10、0.25(同-0.15、-0.20--0.09、P<0.001)だった。統合解析では、3カ月時に障害進行を認めた患者の割合はオファツムマブ群10.9%、teriflunomide群15.0%(ハザード比0.66、P=0.002)、6カ月時では8.1%、12.0%(同0.68、P=0.01)、6カ月時に障害が改善した患者の割合は11.0%、8.1%(同1.35、P=0.09)だった。注射関連反応発生率はオファツムマブ群20.2%、teriflunomide群(プラセボ注)15.0%、重症感染発生率は2.5%、1.8%だ...