大腸ESD、Jet B-knifeで安全に処置時間短縮

日本国内で、大腸腫瘍の内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）に用いるウォータージェット機能付きバイポーラ電流ニードルナイフ（Jet B-knife群、276病変）の有効性と安全性を後ろ向き研究で検討。ボールチップバイポーラ電流ニードルナイフ（BB-knife群、245病変）と比較した その結果、切除病変の組織学的評価で、悪性腫瘍発生率に有意な群間差はなかった。切除時間中央値はBB-knife群103分、Jet B-knife群51分で統計学的有意差が示された（P＜0.05）。腫瘍径中央値はBB-knife群23.1mm、Jet B-knife群26.2mmでこちらも統計学的有意差が示された（P＜0.05）。多変量ロジスティック回帰分析で、Jet B-knife群で短い切除時間（P＜0.001）と止血デバイス使用の減少（P＜0.01）という長所が示された。一括切除率と穿孔率に有意な群間差はなかった。 ...