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複雑性PTSDに弁証法的行動療法が効果

2020年8月21日  JAMA Psychiatry

小児期の虐待による心的外傷後ストレス障害(PTSD)に境界性パーソナリティ障害を合併した成人女性193例(平均年齢36.3歳)を対象に、PTSD用に新たに開発した弁証法的行動療法(DBT-PTSD)と認知処理療法(CPT)の治療効果を多施設共同無作為化試験で比較した。 その結果、主要評価項目に規定した15カ月後のPTSD臨床診断面接尺度(Clinician-Administered PTSD Scale for DSM-5)スコアは両群とも有意に改善したが、DBT-PTSD群の方が優れていた(群間差4.82、P=0.02、効果量d=0.33)。DBT-PTSD群は早期脱落率が低い傾向にあり(39.0% vs. 25.5%、P=0.046)、症状寛解(40.7% vs. 58.4%、P=0.02)および信頼性の高い改善(55.8% vs. 74.5%、P=0.006)および回復(38.6% vs. 57.1%、P=0.01)を示す割合が高かった。 ...