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DCIS手術遅延で病期進行リスク微増

2020年8月22日  専門誌ピックアップ

米国で、2010-16年にNational Cancer Databaseに登録された非浸潤性乳管がん(DCIS)または早期ホルモン受容体(ER)陽性cT1-2N0乳がん患者37万8839例を対象に、手術までの期間(TTS)と病理学的病期分類進行および全生存との関連を検討した。 その結果、TTS 120日以内の患者の割合は全初回手術施行群98%超、術前ホルモン療法(NET)を実施したcT1N0患者群59.6%、同cT2N0群30.9%だった。DCIS患者群で、TTSが長くなると病理学的病期分類進行オッズが増加し、ER陽性者のTTS 60日未満に対するオッズ比は、60-120日で1.15(95%CI 1.08-1.22)、120日超で1.44(同1.24-1.68)、ER陰性患者では有意差なし(NS)、1.36(同1.01-1.82)だったが、浸潤性がん患者では初回の治療戦略に関係なく関連が見られなかった。DCIS患者やNET実施患者の全生存率に手術までの期間による差はなかった。 ...