医療用マスク、期限切れ・再滅菌N95も使用可能

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）大流行下で不足する医療従事者の呼吸用保護具の代替として、期限切れ再滅菌マスクや国立労働安全衛生研究所（NIOSH）認可外の輸入マスクなどの代替マスク計29種類の密着捕集率（FFE）を評価した。 その結果、ゴムひもが損傷していない有効期限切れN95呼吸用保護具と、エチレンオキサイド/過酸化水素で滅菌した呼吸用保護具は、いずれもFFE率に変化はなかった（95％以上）。一方、誤ったサイズで装着したN95呼吸用保護具は性能がわずかに低下していた（FFE率90-95％）。認可されていない呼吸用保護具（6種類）はいずれもFFE率95％を達成できなかった。疾病対策予防センターの認可済みだがNIOSHが認可していない輸入品2種類はいずれもFFE率95％を達成せず、2種のうち有効性が高い方でもFFE率は約80％だった。N95呼吸用保護具は全体のFFE率が98.5％だったが、外科用マスクと処置用マスクは捕集性能が低く、耳かけ用固定ゴムひも付き処置用マスクは全体のFFE率38.1％でもっとも低かった。 ...