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小児がん経験者の重度難聴が神経認知機能障害と関連

2020年8月25日  JAMA Oncology

米国St. Jude Children’s Research HospitalでSJLIFE試験に参加した診断後の生存期間が5年以上の小児がん経験者1520例を対象に、難聴と神経認知機能の関連を横断研究で検討。対象例の53.6%が男性で、年齢中央値は29.4歳、診断からの期間中央値は20.4年だった。 治療法で層別化した重度難聴(Chang耳毒性評価尺度2b以上)有病率は、プラチナ製剤治療曝露患者群(34.9%、相対リスク1.68、95%CI 1.20-2.37)、蝸牛放射線治療曝露患者群(38.3%、同2.69、2.02-3.57)の方が、いずれの治療への曝露がない患者群(8.8%)よりも高かった。 重度難聴がある小児がん経験者は、正常聴力や軽度難聴の小児がん経験者に比べ、言語的推論能力、言語流暢性、視覚運動速度、数学技能が低下していた。治療法別の相対リスクは、曝露なし群でそれぞれ1.11(95% CI 0.50-2.43)、1.86(同1.19-2.91)、1.87(同1.07-3.25)、1.90(同1.18-3.04)、プラチナ製剤曝露群で1.93(同1.21-3.08)、1...