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喫煙者の骨折リスク予測を改善する肺危険因子を特定

2020年8月25日  専門誌ピックアップ

股関節骨折関連の肺特異的危険因子を特定し、喫煙者の骨折リスクを予測する従来モデルの識別能を改善すべく、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の遺伝疫学コホート研究に参加した現喫煙者と元喫煙者9187例(5万8477人年の追跡)のデータを解析した。 その結果、多変量モデルで、年齢、黒人、骨粗鬆症、既存の股関節・脊椎骨折、関節リウマチ、糖尿病が股関節骨折の発生と関連を示した。肺特異的危険因子としてCTで確認した肺気腫、6分間歩行距離、増悪の総数を従来モデルに加えると、リスク識別能が改善した。統合識別改善度(IDI)は、それぞれ0.001(95%CI 0.0003-0.002)、0.001(同0.0001-0.002)、0.008(同0.003-0.013)、相対的IDIは12.8%、6.3%、34.6%に相当した。 ...