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糖尿病発症策の費用対効果を検討

2020年8月25日  Diabetes Care

NAVIGATOR試験の参加者9306例のうち2型糖尿病を発症した3058例のデータを用いて、2型糖尿病発症遅延策が費用および質調整余命にもたらす影響を米国と英国の設定でシミュレーションした。 その結果、糖尿病発症までの期間を1年から9年まで遅らせると、獲得QALY(質調整生存年)が0.02(米国の設定:95%CI 0.01-0.03)から0.15(同0.10-0.21)へ増加した。合併症費用の削減額は、発症1年遅延の1388ドルから9年遅延の8437ドルへ増加した。糖尿病発症の遅延を1年から9年に遅らせたモデルでは、1年当たりの介入費用が米国567-2680ドル(閾値QALY当たり10万ドル)、英国201-947ポンド(閾値QALY当たり2万ポンド)で費用対効果が高いと推算された。 ...