COVID-19濃厚接触者の感染ルート、家庭内が高リスク

中国・広州の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）初発症例391例の濃厚接触者3410例を対象に、異なる状況別のSARS-CoV-2感染リスクを前向きコホート研究で評価した。 その結果、濃厚接触者3410例のうち、127例（3.7％）が二次感染した。このうち8例（6.3％）は無症候性、症状のあった残る119例のうち、20例（16.8％）が軽症、87例（73.1％）が中等症、12例（10.1％）が重症・重篤だった。 家庭内感染（10.3％）と比較すると、医療環境での曝露（1.0％、オッズ比0.09、CI 0.04-0.20）と公共交通機関での曝露（0.1％、同0.01、0.00-0.08）は2次感染率が低かった。2次感染率は初発症例の重症度に応じて上昇し、無症候性症例は0.3％、軽症例は3.3％、中等症例では5.6％、重症例・重篤例では6.2％だった。初発症例が喀痰を伴う場合の二次感染リスク（13.6％）は、喀痰を伴わない初発症例（3.0％）よりも高かった（オッズ比4.81、CI 3.35-6.93）。 ...