1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 起立性低血圧あると認知症高リスク?

起立性低血圧あると認知症高リスク?

2020年8月26日  専門誌ピックアップ

高齢者2131例を対象に、起立性低血圧(OHYPO)および外来受診時血圧の体位変換による変動と認知症発症との関連をコホート研究で検討した(Health ABC研究)。 参加者の462例(21.7%)が認知症を発症した。人口統計学的特性、座位収縮期血圧(SBP)、降圧薬、脳血管疾患、糖尿病、抑うつ症状、喫煙、飲酒、BMIおよびAPOE ε4アレル保有数1-2で調整後、拡張期起立性低血圧および起立性低血圧よりも収縮期起立性低血圧の方が認知症発症リスクが高かった(調整後ハザード比1.37、95%CI 1.01-1.88)。体位変換によるSBPの変動も、高い認知症発症リスクと関連した[変動の最高三分位(変動係数):調整後ハザード比1.35、95%CI 1.06-1.71]。 ...