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がん治療、COVID-19流行下でも安全に継続可能

2020年8月27日  Journal of Clinical Oncology

SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)に対する安全対策を敷いたオーストリアの三次医療機関で、がん患者1016例のSARS-CoV-2陽性率を調査。一般国民参照コホートおよびがん以外の患者コホートと比較し、がん患者の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染率を分析した。 対象患者のうち270例(26.6%)が積極的な術前/術後抗がん療法、560例(55.1%)が緩和治療を受けていた。COVID-19に伴うと見られる症状を自己報告したのは53例(5.2%)だった。4例(0.4%)にSARS-CoV-2が検出され、検査時は全例無症状で、そのうち2例は症候性COVID-19から回復していた。4例中3例は、検査陽性後14-56日後にウイルス消失が達成された。がんコホートのSARS-CoV-2有病率推定オッズ比は、全国民コホートに対して1.013(95%CI 0.209-4.272、P=1)、がん以外の患者コホートに対しては18.333(同6.056-74.157)だった。 ...