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中等症COVID-19へのレムデシビルの効果、臨床的意義は不明

2020年8月27日  Journal of the American Medical Association

米国、欧州、アジアの病院105施設で中等症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に用いるレムデシビルの有効性を国際共同多施設無作為化非盲検試験で検討。COVID-19による中等症肺炎で入院した596例(年齢中央値57歳、39%が女性)をレムデシビル10日投与、同5日投与、標準治療に1対1対1の割合で割り付けた。主要評価項目は、7段階尺度で評価した治療11日目の臨床状態(0:死亡、7:退院)とした。 533例(91%)が試験を終了した。レムデシビル5日投与群は、標準治療群よりも11日目の臨床状態分布良好のオッズ比が有意に高かった(オッズ比1.65、95%CI 1.09-2.48、P=0.02)が、レムデシビル10日投与群と標準治療群では有意差はなかった(P=0.18)。28日目までにレムデシビル5日群の2例(1%)、同10日群の3例(2%)、標準治療群の4例(2%)が死亡した。レムデシビル投与群で標準治療群よりも多く発現した有害事象は、悪心(10% vs. 3%)、低カリウム血症(6% vs. 2%)、頭痛(5% vs. 3%)だった。 ...