1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 「予期せぬ体重減少」でがん検査を推奨する人は?

「予期せぬ体重減少」でがん検査を推奨する人は?

2020年8月28日  British Medical Journal

英国でプライマリ・ケアを受診した予期せぬ体重減少がある成人患者6万3973例を対象に、予期せぬ体重減少のがん予測能を診断精度研究で検証。対象患者の58.2%が女性、51.8%が60歳以上、26.3%が喫煙経験者だった。 その結果、最初に予期せぬ体重減少が記録された日から6カ月以内にがんの診断を受けた割合は1.4%で、そのうち97.1%が50歳以上だった。がん陽性適中率は、喫煙経験のある50歳以上の男性で英国国立医療技術評価機構(NICE)の推奨閾値3%を超えていたが、女性ではどの年齢でも当てはまらなかった。男性で10項目、女性で11項目の臨床的特徴にがんとの関連が見られ、陽性尤度比の範囲は男性で非心臓性胸痛1.86(95%CI 1.32-2.62)から腹部腫瘤6.10(同(3.44-10.79)、女性では背部痛1.62(同1.15-2.29)から黄疸20.9(同10.7-40.9)だった。がんに関連を示す血液検査の異常結果は、アルブミンの低値(陽性尤度比4.67、95%CI 4.14-5.27)、血小板(同4.57、3.88-5.38)、カルシウム(同4.28、3.05-6.02)、...