ATMの体細胞または生殖細胞変異を有する進行がん患者1085例を対象に、ATMの機能喪失型(LoF)変異と臨床的意義が不明な変異(VUS)間の放射線治療後の腫瘍転帰を比較した。 727コースの放射線治療を実施した患者357例で、ATM不活性化に放射線治療の有効性改善と関連が見られた。腫瘍進行の2年累積発生率は、ATM LoFの腫瘍で13.2%、VUSを有する腫瘍で27.5%だった(ハザード比0.51、95%CI 0.34-0.77、P=0.001)。最大の臨床的有益性はATMの両アレル不活性化を有する腫瘍に見られ(同0.19、0.06-0.60、P=0.005)、統計的に有意な有益性もATMの単一アレル不活性化を有する腫瘍に確認された(同0.57、0.35-0.92、P=0.02)。 ...
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