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抗VEGF薬3剤、実臨床での全身安全性に差なし

2020年8月29日  Ophthalmology

滲出型加齢黄斑変性(nAMD)、糖尿病網膜症(DRD)または網膜静脈閉塞症(RVO)の患者8万7844例を対象に、実臨床での抗血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬ベバシズマブ、ラニビズマブ、アフリベルセプト硝子体内投与の全身安全性を後ろ向きコホート研究で比較した。 その結果、治療開始後180日時の100人年当たり急性心筋梗塞(MI)発生率は、ベバシズマブ群0.64、ラニビズマブ群0.62、アフリベルセプト群0.63、急性脳血管疾患(CVD)では0.59、0.53、0.60、大出血では0.34、0.40、0.20、全入院では10.41、9.44、9.88と同等だった。リスク調整後の治療効果を薬剤間で比較したところリスクに差はなく、ラニビズマブと比較したベバシズマブのMI、CVD、大出血、全入院ハザード比は0.96(95%CI 0.74-1.25)、1.04(同0.78-1.38)、0.85(同0.61-1.19)、1.03(同0.96-1.10)、アフリベルセプトと比較したベバシズマブでは0.95(同0.68-1.33)、0.99(同0.71-1.38)、1.02(同0.60-1.74)...