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新型コロナのウイルス量は症状の有無で変わらず

2020年8月29日  JAMA Internal Medicine

韓国・天安市の地域治療センターで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染のため隔離した患者303例を対象に、症候性患者と無症候性患者の臨床転帰とウイルス排出量を後ろ向き研究で比較した。 上気道検体(鼻咽頭および中咽頭拭い液)と下気道検体(喀痰)を用いた逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)検査の結果を基に隔離解除を決定することとし、検査は隔離から8、9、15、15日目に実施した。さらに、医師の判断で10、17、18日目にも追加検査を実施した。無症候性患者と症候性患者で、SARS-CoV-2を検出するRT-PCR検査のcycle threshold(Ct)値を比較した。 対象患者303例の年齢中央値は25歳、66.3%が女性だった。併存疾患があったのは12例(3.9%)だった(10例に高血圧、1例にがん、1例に喘息)。隔離時、SARS-CoV-2感染者303例のうち193例(63.7%)が症候性だった。無症候性患者110例(36.3%)のうち21例(19.1%)が隔離中に症状が発現した。 患者のウイルス検出から発症までの期間中央値は15日だった。診断から14日後、21日後の...