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COVID-19死亡率、黒人と白人に有意差なし

2020年8月30日  専門誌ピックアップ

米12州の病院92施設で18歳以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者1万1210例を対象に、全死因院内死亡率と人種(社会人口統計因子と臨床因子で調整)との関連性をコホート研究で検討。人種は自己申告によるもので、黒人、白人、その他(または不明)に分類した。 対象患者の37.3%が黒人、49.8%が男性で、年齢中央値は61歳だった。白人患者と比較すると、黒人患者は若年(年齢中央値66歳 vs. 61歳)、女性(49.0% vs. 54.9%)、メディケイド保険加入者(13.3% vs. 24.7%)が多く、貧困地域指数の中央値スコア(-0.11 vs. 0.82)、Elixhauser併存疾患指数中央値スコア(21 vs. 22)が高かった。入院患者の全死因院内死亡率は、白人患者23.1%、黒人患者19.2%だった。年齢、性別、保険、併存疾患、貧困居住地域、治療部位で調整後は、黒人患者と白人患者の死亡リスクに統計学的有意差は認められなかった(ハザード比0.93、95%CI 0.80-1.09)。 ...