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甲状腺未分化がんの生存率が20年で改善、治療の進歩に関連か

2020年8月31日  JAMA Oncology

米MDアンダーソンがんセンターで、2000-19年に組織病理学的診断が確定した甲状腺未分化がん(ATC)患者479例の全生存率の経時的変化を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、全コホートの全生存期間中央値は0.79年(9.5カ月)だった。1年全生存率は2000-13年群35%、2014-16年群47%、2017-19年群59%、2年全生存率は18%、25%、42%となり(いずれもP<0.001)、2000-13年群に対する2017-19年群のハザード比は0.50(95%CI 0.38-0.67、P<0.001)だった。全生存改善の関連因子は標的療法(ハザード比0.49、95%CI 0.39-0.63、P<0.001)、標的療法への免疫療法上乗せ(同0.58、0.36-0.94、P=0.03)、術前補助BRAF標的療法後の手術(同0.29、0.10-0.78、P=0.02)だった。術前補助BRAF標的療法後の手術施行患者20例の追跡期間中央値1.21年での1年生存率は94%だった。 ...