筋骨格系障害後のオピオイド長期使用の予測因子を特定

急性筋骨格系障害（MSD）に対するオピオイド処方後のオピオイド長期使用の予測因子を観察試験の系統的レビューおよびメタ解析で検討。コホート14件（計1326万3393例）を解析対象とした。 その結果、筋骨格系障害後のオピオイド長期使用発生率は、高リスク集団（労災補償給付の受給患者、物質使用障害を併発している患者など）で27％、低リスク集団で6％だった（交互作用のP＜0.001）。高齢（10歳増加当たりの絶対リスク増加度1.1％）および身体疾患併存（絶対リスク増加度0.9％）でオピオイド長期使用オッズが増加することが示された（確実性の根拠：中等度）。さらに、過去または現在の物質使用障害（同10.5％）、7日間分を超える処方（同中央値4.5％）、1日当たりのモルヒネのミリグラム等価量（morphine milligram equivalent）高値でリスクが増加することが示唆された（確実性の根拠：低度）。 ...