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血清Lp(a)高値と家族歴で心血管疾患リスク増加

2020年8月31日  Journal of the American College of Cardiology

ARIC(地域のアテローム性動脈硬化症リスク)試験とダラス心臓研究(DHS)試験のコホートを用いて、無症状者の血清リポ蛋白(a)[Lp(a)]値および冠動脈疾患の家族歴と心血管疾患リスクとの関連を検討した。 その結果、ARIC試験参加者1万2149例で、21年の追跡期間中にアテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)が3114件発生した。家族歴とLp(a)高値にASCVDと独立の関連が見られ(ハザード比1.17、95%CI 1.09-1.26、同1.25、1.12-1.40)、Lp(a)と家族歴の相互作用は見られなかった(P=0.75)。Lp(a)高値と家族歴いずれにも当てはまらない参加者に比べると、いずれか1つに当てはまる参加者はASCVDリスクが高く、いずれにも当てはまる参加者はリスクが最も高かった(同1.43、1.27-1.62)。冠動脈性心疾患リスクもほぼ同じ結果が得られた。DHS参加者でも冠動脈疾患(CHD)リスクでほぼ同じ結果が見られた。 ...