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PM2.5曝露で小児の喘息・喘鳴持続リスク増加

2020年9月1日  British Medical Journal

デンマークで1997-2014年に出生した小児を対象に、喘息発症および喘鳴持続の大気汚染・家族関連危険因子を全国症例対照研究で検討。対象小児を1歳から15歳まで追跡した。 喘息発症率は、両親が喘息(調整後ハザード比2.29、95%CI 2.22-2.35)、母親が妊娠中に喫煙していた(同1.20、1.18-1.22)小児で高く、両親が高学歴(同0.72、0.69-0.75)、高所得(同0.85、0.81-0.89)の小児で低かった。直径2.5μm以下および10μm以下の大気中微小粒子状物質(PM2.5、PM10)、硝酸塩への曝露で喘息発症および喘鳴持続のリスクが増加し、濃度5μg/m3増加当たりのハザード比はPM2.5で1.05(95%CI 1.03-1.07)、PM10で1.04(同1.02-1.06)、二酸化窒素で1.04(同1.03-1.04)だった。PM2.5と喘息および喘鳴持続との正の関連は、さまざまなモデルや感度解析で唯一頑強性を維持した。 ...