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ASD児の同一性保持行動の変化から不安症状を予測可能

2020年9月1日  専門誌ピックアップ

自閉症スペクトラム障害(ASD)小児の縦断的コホート(421例)を対象に、同一性保持行動と不安症状の経時的変化のパターンを検討。3、6、11歳時の同一性保持評価に自閉症診断面接改訂版、3-11歳の間の8回の不安評価に子どもの行動チェックリストを用いた。 その結果、同一性保持行動の変化として低度・安定(41.7%)、中等度・増加(52.0%)、高度・ピーク到達(6.3%)の3パターン、不安の変化として低度・増加(51.0%)、中等度・減少(16.2%)、中等度増加(19.6%)、高度・安定(13.1%)の4パターンを特定した。同一性保持行動を高度・ピーク到達群に分類した患児の95%が、小児期中期までに臨床的懸念の閾値(T-スコア65超)を超えた。対象コホートの36%で、不安が減少する一方で同一性保持行動が増加していた。 ...