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COVID-19、効果的な検査と追跡で「R」は推定26%低下

2020年9月1日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行対策として、SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染後の経時的な感染力やPCR検査感度に基づいた数理モデルを構築。3通りの検査・隔離策(有症状者の検査・隔離、症状の有無を問わず高リスク群への定期的な検査実施、検査陽性例の接触者を特定後隔離)それぞれで期待できる実効再生産数(R)の低下度を評価した。 COVID-19有症状者の自主隔離がその後の感染減少に100%有効と仮定し、全有症状者が自主隔離を実施した場合、Rは47%低下した。COVID-19発症直後にPCR検査でSARS-CoV-2感染を検出すると、自主隔離を要する症例数は減るが、自主隔離の効果は低下した(約10%が偽陰性)。症状の有無を問わず医療従事者などの高リスク集団に対する週1回のPCR検査実施は、24時間後に結果が出ると仮定した場合、発症後の自主隔離で得られる低下度に加えて、SARS-CoV-2感染拡大がさらに23%低下すると推定された。 検査と追跡の効果は、接触者追跡の範囲やタイミングによるところが大きく、症例と接触者の80%を特定し、発症直後の検査と接触者の2...