ビスホスホネート長期使用で非定型骨折リスク上昇
2020年9月1日
New England Journal of Medicine
ビスホスホネート(BP)を服用している50歳以上の女性患者19万6129例を対象に、非定型大腿骨骨折とビスホスホネートおよび他の危険因子との関連を検討した。患者を2007年1月1日から2017年11月30日まで追跡した。 追跡期間中、非定型大腿骨骨折が277件発生した。非定型骨折リスクはビスホスホネート使用期間に伴い増加し、使用期間3カ月未満に対する調整後ハザード比は3-5年未満で8.86(95%CI 2.79-28.20)、8年以上で43.51(同13.70-138.15)だった。このほか、人種(白人に対するアジア人のハザード比4.84、95%CI 3.57-6.56)、身長、体重、グルココルチコイド使用が危険因子だった。ビスホスホネート使用中止によって非定型骨折リスクが急速に低下した。3年時の股関節骨折予防件数は白人群149件、アジア人群91件、ビスホスホネート関連の非定型骨折発生件数は2件、8件だった。 ...
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