出生時低体重や早産で後のCKDリスク上昇

ノルウェーの全出生医療データ登録（Medical Birth Registry of Norway）と患者登録（Norwegian Patient Registry）を結び付けた266万3010人のデータを用いて、子宮内胎児発育遅延とその後の慢性腎臓病（CKD）などの腎疾患リスクの関連を検討。追跡期間は平均26年（最長50年）だった。 その結果、CKDのオッズ比は低出生体重で1.72（95％CI 1.60-1.90）、在胎不当過小で1.79（同1.65-1.94）、早産で1.48（同1.33-1.66）となり、ステージ3-5のCKDの診断を評価項目とした解析、性別で層別化した解析でも結果はほぼ同じだった。出生時低体重によるその他の腎疾患の調整後オッズ比は急性腎臓病1.44（95％CI 1.33-1.56）、糸球体腎炎1.24（同1.14-1.36）、嚢胞性腎疾患1.35（同1.17-1.56）、腎臓または尿路奇形に起因する腎疾患1.15（同1.06-1.25）だった。 ...