大動脈弁狭窄症へのTAVR、二尖弁と三尖弁で転帰同等

米国胸部外科学会／米国心臓病学会（STS/ACC）TVTレジストリから2015-18年にコアバルブのEvolut RまたはEvolut PROを用いた経カテーテル大動脈弁置換術（TAVR）施行症例を抽出。二尖弁大動脈狭窄症（AS）患者932例と三尖弁AS患者2万6154例を対象に、TAVRの術後転帰を比較した。 三尖弁狭窄症患者に比べると、二尖弁狭窄症患者は若齢で、心臓併存疾患が少なく、STSリスクスコアが低値（5.3±4.2％ vs. 6.9±4.8％、P＜0.001）だった。この差を調整するため傾向スコアでマッチさせた929組を比較した結果、30日時と1年時の全死因死亡率（30日時2.6％ vs. 1.7％、P＝0.18、1年時10.4％ vs. 12.1％、P＝0.63）および脳卒中発生率（30日時3.4％ vs. 2.7％、P＝0.41、1年時3.9％ vs. 4.4％、P＝0.93）は同等だった。 ...